WAKEわかんない


此処に書かれていることは、きりぎりすが感じたままを書いていますので
事実と異なる事があります
くれぐれも全部を真に受けないで下さい
暇つぶしにもなりませんがどうぞご勘弁を・・・・
                           
 


VOL.5  風情のある店
その店は狭い階段を上った二階にある
心斎橋筋商店街の一本東側の通りに面している
二階の窓からインド国旗を出しているのが見えたら開店している
20年以上も前からインド喫茶として紅茶やチャイ、ラッシーを出している
マスターは髭を蓄えた優しそうな人だが滅多に店には居ない
店に居たとしても話しかけられる事は無い
ただ優しく微笑んで頭を下げてくれるだけだ
二階に上がり重たいガラスの扉を開けると中央に大きなテーブルがあり
周りを椅子が取り囲んでいる
左の壁に向かい合わせのテーブルが一つ
道に面した窓の方にテーブルが二つ、狙いはこちらのテーブルの方だ
窓の下を沢山の老若男女が行き交う
雨の日は色とりどりの傘をさした人達を車が避けながら通り過ぎる
そんな風景を見ているのがとても好きだ
ただボーッと人を見ているだけの時間が大切なのだ
チャイを注文するとカップの底がすり減った器で出てくる
そう、皆がスプーンでかき回した所がすり減っているのだ
壁の色もタバコのヤニで黄色くなっている
最初の頃はそこにインドのお札やコインが貼ってあったのだが
お札はボロボロになりコインは幾つかが剥がれ落ちている
大きなテーブルには怪しげな素焼きの土器や象の置物、古いランプが置いてある
テーブルの端も皆が肘をついたり手を置いたりですり減っている
さすがに椅子は変えたらしく新しいのが幾つかあった
古い椅子だと危なっかしくて、落ち着いてお茶も飲めないのだろう
客層は若者達が中心だから少し場違いな感じで見られる
でも、「俺達だってその位の年からここに来ているんだ」と心の中で言ってみる
トイレも変わっていてタイル張りのコロニアル風?
その壁にガネーシャと言うヒンズー教の神様が飾られている
ヒンズー教の人はそのトイレでは用が足せないらしい
店のスタッフも何人変わったか、もう判らない
ただ変わらないのはマスターの笑顔と店の名前だけ・・・かな





VOL.4  出合い
数日前から18年以上、家の蔵書となっている本を読んでいた
その本は家へやって来てから一度も読まれる事無くただ居た
本に出会うきっかけは、年上の友人が持って来てくれた事による
その人には家の蔵書を何冊か貸してあるのだが
もう16年以上会ってはいない
バグワン シュリ ラジニーシ 「究極の旅」
子供の頃から不思議な事に興味を持っていた私は
広告代理店の仕事をしていた時代にその人と出会った
「覚醒」を目指して努力していた人
40代の男が20代の若造にいろんな事を子供のように話してくれた
瞑想、不思議体験、バグワンの事、
だがその頃の私は「覚醒」より他に興味があった
そんな彼が置いていった何冊かの本の一冊
3.5センチはあろう分厚い本
本を読むのが遅い私は一月はかかると思っていた
だが読み始めてみると4日で終わった
面白い!心を揺さぶる!今だから必要だった!今だから!
「出合うときに出合う」やはり嘘ではなかった
バグワンは18年待っていてくれた
ひっそりとその姿を隠して観ていた
その日は突然やって来た
心の中に一冊の本が浮かび上がった
鮮明な映像と共に
バグワンが心の扉をノックした
ドアの前には優しく微笑む彼がいた
彼はやって来た
こちらから出向かなくても彼はやって来た
時間と空間を越えてやって来た
彼に触れる事を許す為にやって来た
「さあ、そろそろ良いだろう」彼は言う
彼は私を包み込みそこに在った

でも バグワン 私は知っているよ
それはあなたのやり方なんだ
私のやり方は私が知ってる

最後はかっこいいからまねてみよう

enough for today
(今日はこれくらいでいいかな?)



VOL.3  アイデンティテー
存在理由、存在意義とでも訳せばいいのだろうか
「自分が何故ここに生まれて来たのか」と言う疑問にぶつかった人は
少なくは無いはずである
そう言う時、人は深い井戸の中に突き落とされた様に思う
私は随分小さいときからこの疑問にぶつかった
「自分は何故ここにいてこういう暮らしをしているんだろうか」
と言う疑問がやって来たのは小学生位だったと思う
「何かが違う、他に何か違う事があるはずだ」と思い
特別な理由がないのに学校をさぼった事があった
結局、現実逃避の一種だったのだが
ある時、心の中で声が響いた
「今、この時にしか出来ない事があるんだよ。今をもっと大切に」
その様な言葉が心から出てきた
それ以来、学校生活を楽しめる様になった
それでもまだ時々、落とし穴は口を開けて待っている
自分は何をする為に生まれて来たのか、生きているのか
答えは頭ではわかっている
心の中に落ちていかないだけ
生まれたいから生まれ、生きていたいから生きている
この世の全ては幻でそれを作っているのは自分自身
一人一人が自分に必要な事を作りだし味わう
「私を味わいなさい。私は砂糖よりも甘く、それよりも苦い」
インドの聖人と言われるサティア・サイババの言葉
人生とは味わう為にあるもので見ているものでは無いらしい
今、この時に人に出会い、味わう為に生きる
自分が決めて生まれてきたシナリオの中で自分が味わう
切り捨てて行くのではなく味わい尽くせば無くなっていく
そしてまた一つに戻ってシナリオを考えてやってくる
一人一人が神
全てを作っていける全知全能の神なのだ
結果はもう既に自分が決めて来ているのだから流れに任せればいい
自分の直感と、道標を信じて流れよう
自分が自分で一番好きな状況に自分を置こう
自分の心の中に入って本当に正直な自分を見てみよう
そすれば思い出すだろう
遠い昔に約束していた事、遠い昔の想い出、出会うべくして出会う人
今この時にしかできない事
生まれてきたことの存在意義
存在している事の意味

このページにやって来てくれた人に感謝を込めて
「思い出してくれて有り難う」



VOI.2  エントロピー
エントロピーと言う言葉を耳にする事が多くなった
物理学で言う所のエントロピーとは
時間と切っても切り離せない関係にあるらしい
人間は二十歳ぐらいまでエントロピーが減少し
二十歳を過ぎた辺りから増加方向へ向かうという
要するに二十歳を過ぎると、老化へ向かって進むという事らしい
エントロピーの増加とは、元の一つに戻ることなのか
宇宙がビッグバンにより始まったのならば、その前の時点へ向かって行くのか
「初めに光ありき」、「初めに言葉ありき」、「初めに思いありき」
何かの意志に依りこの宇宙が始まったのなら
いつか終わりがあるのだろうか
創造があれば破壊が生まれる
何もない所からまた何かを創造するのか
インフィニティ
終わり無き回転の意志
形無き形を作り、思いのない思いを作る意志の意志
悲しみ、喜び、淋しさ、楽しさ、愛、友情、苦悩、悟り、絶望
意志のカオス
カオスの中から生まれて来るもの
生きていると言う実感
肉体を持つことにより得られる五感
五感の中で知り得たものも、感情として変換される
肉体が滅びた時感情だけが大いなる意志に集合される
集合からの飛散
集から孤への螺旋の回転
回転によるエントロピーの増大
エントロピーの増大により生まれる空
空の中の無
無の中の無

無の中の現




VOL.1  秋の日
我が家の三階の北の窓から秋の空がきれいに見えます
まるで、ウインドウズの壁紙のように四角く切り取られた空に雲が浮かんでいます
もちろん、その日によって空の雲は違います。雲の無い日は何だか物足りなさを感じ
やはり空には雲が付き物のように思います
先日、夕暮れ時、ドライブをしていて不死鳥色に染まった空を見ました
雲が綺麗に赤く染まった空を見ながら都会の中で自然の美しさを感じました
以前勤めに出ていた時、会社の廊下から梅田のビル群の上に架かる夕日を
よく眺めていました
「ただ美しい」
「何も考えることも無く心の中に入ってくる美しさ」
短い時間の中でそれを感じ心に栄養を貰った気がしていました


最近、カルメンマキ&OZの音(あえてオトです)を良く聞きます
もう25年も前の音
今聞いてみても古さを感じさせないパワフルな音
マキのストレスの無い伸びのある声
どこか違う世界に連れて行ってくれるような感覚
現実の空間にナイフを入れて異次元を挟み込んだような世界
自分達の世界を音で表現出来る人達
そう言えばあの頃はもっと軟弱な方が好きだった
何かを求めてギターを手にして歌っていた自分
他人の世界に自分を潜り込ませてごまかしていたのかも知れない
そんな折りシンクロニシティーが起こる
あの頃への招待状、同窓会への案内が届く
でも、少し迷っている自分がいる
素直にあの頃に戻りたいと思えない自分がいる



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