信貴山編

2003年3月2日に信貴山へ行った。

信貴山は大阪と奈良の境目にある生駒連峰の中の一つで、歴史的にはかなり重要な場所。昔ながらの聖地です。
所在地は奈良県生駒郡平群町信貴山。
なんたって大阪では「虎」で有名!日本一の張り子の虎が門前で首を振ってます。(電動なので人が多いときだけ動くみたいだけど・・・)
張り子の虎と言えば、親虎、子虎、孫虎とサイズが色々。(我が家に有るのは手のひらに乗るサイズ、孫虎サイズです)
此処はねこきりが元旦の初参りをする場所。隣にある生駒聖天宝山寺と信貴山が毎年のお決まりコース。なんたってお寺なら喪中でも年中行事がこなせますから♪

本名は「朝護孫子寺」でも、信貴山寺で通っています。
聖徳太子が物部守屋と戦ったときに、寅の年、寅の日、寅の刻に日本で初めて毘沙門天が現れ、戦いに勝った後創建されたと言う事らしいです。(本に書いてあるのの受け売り)

大虎の前を通りすぎて、ずっと行ったところ。結構登り坂が長い。これが本堂前です。

この階段を登って右の方へ回り込むと正面に出ます。そこで一応ご本尊の毘沙門天にご挨拶(おんべいしらまんだやそわか)をして、人が少ないようなら向かって右手奥の胎内道巡りに行くと良いです。
本当に真っ暗で、右手をずっと壁に当てながら静かに一周回ると、なんだかとても落ち着いた気分になります。でも、子供連れが入ってくると台無しですよ。本当の闇に子供は耐えられない。それでやたらと騒ぎますから。
そうそう、途中にある鍵を触ってお願い事をするのを忘れないようにね。
で、生まれ変わったところで次ぎ!
もし、美術に興味のある人なら、国宝信貴山縁起絵巻が宝物殿で見られます。展示物は少ししかないけれどその時その時で入れ替えたりしているから、何度も足を運ぶといつかは全巻見られるかも。
で、右側に有る階段を登ると、「虚空蔵菩薩」のお堂があります。
なんたってこの仏さんは頭が良くなる御利益有り♪知恵が付くんじゃなくって、覚える力を大幅に増してくれる♪で、やっぱりこの呆けかけた頭のためにご挨拶(のうぼうあきゃしやぎやらばやおんありきやまりぼりそわか)。
で、その横にある「大金」と掘ってある石にも「どうぞ御利益の程よろしゅうに」とあいさつをして、空鉢さんへ登る道へと向かうのです。
忘れちゃいけないのが、空鉢さんの登り口にあるお堂にまつられている役行者へのご挨拶。
なんたって修験道の開祖。修験道と言えば山歩き。此処でしっかりお願いするのとしないのとでは山道の疲れ方がまるで違う!で「おんぎゃくぎゃくえんのうばそくあらんきやそわか。どうぞこの重い体の後押しをお願いいたします」。
自分の足に自信のない人は山の登り口に置いてある杖を借りると良いですよ。
あっ、言い忘れてたけど、本当は本堂を降りたところにある手水舎で容器を借り、お水を汲んで、それを持って登るのが正式です。それと山頂に飲み物はないので、もしのどの渇きに耐えられないかもって思う人はペットボトルを持参した方が良いかも。

こういうところを登って行くんです。 "A^^;

空鉢護法堂。これは裏っかわの写真です。

山頂からの眺めは絶景です。空鉢護法だけでなく、所狭しと色んな名前の龍神がまつられています。龍フリークのねこにはもうテーマパーク状態!!(猫にかつ節、ねこに龍!)
でも今回行ったときは、龍さんがちょっと弱ってた。多分沢山の人がお願い事を沢山持ってくるからちょっとうんざりしてたのかも知れない。前行ったときは「○○さんを呪い殺して下さい」なんて絵馬もあったしぃ(-_-;)。で、今回は怖くて絵馬掛けのところは避けて通ったんだけど・・・。それだけ力のある場所には違いないけど、「人を呪わば穴二つ」って知らないのかなぁ。
きりぎりす君にマニ宝珠の大神様を頼んだんだけど、なんと警ひつがかからない!
喉の奥に何かが詰まっているような・・・、それで何度かやり直してちっちゃいながらマニ宝珠の大神様を差し上げることが出来ました。
で、家に帰ってすぐ「困ったときのゾーさん頼み♪」と言う事で、おっきなのをお願いしました。ゾーさんが遠隔でおおきなのを送ってくれたから、ちょっとほっこりしてくれているかも♪なんたって龍が弱ったり困ったりしてるのは辛いです。

一応きりぎりすがちっちゃいながらマニ宝珠の大神様を差し上げた後です。

下りは楽ちん♪なんて言いながらもかなり膝と腰に負担をかけながら役行者の前まで降りて来て、「どうもありがとう御座いました」とご挨拶。
その後大きなお地蔵さんのあるところまで。
私的には次の水掛不動さんが大好き。なんかぁ、にたぁ〜って笑ってるんだ。で「ノウマクサンマンダダンセンダマーカロシャダソワタヤウンタラタカンマン。ところでお不動さん、なんかええ事でもあったん?」って思わず声をかけてしまう。
お不動さんの後ろにも色々前世利益の有りそうな仏様が沢山並んでられます。是非一つ一つお名前とお顔を拝見しながらお参りしてみて下さい。
その横のお堂は、融通観音がまつられています。何と言っても必要な分だけは融通して下さるという、私達には有り難〜い仏様。「おんあらたんのうさんばんばたらく。その節には色々お世話になりました。相変わらず貧乏はしていますが、必要な分に困ったことは有りません。いつもご加護を頂いて本当にありがとう御座います」と御礼を言うわけです。何と言ってもねこが貧乏会社をやっていたときに、ずっと拝み続けた仏様(-∧-)
それから屋根の上に無茶デカ!のお地蔵さんの居るお堂。中のご本尊様は、前仏様と屋根仏様(?)に守られています。ちなみにおさい銭を入れると大阪弁の子供の声で「ありがとう」(同じ言葉でも大阪人が読む「と」にアクセントが来ます)と言ってくれます。
階段を下りると右手に何と1億円をくわえた虎!!。大体ねこきりはなで回して「一回それ持って遊びにおいでよ〜」と声をかけます。
階段を下り、左手に行かずに真っ直ぐ山道を行くと開山堂へ出ます。
四国88カ所のお砂踏みが出来るので、是非靴を脱いで中に入って下さい。
そのお堂の後ろ側にちょっと不思議なパワースポットあり。

前は暗かったんだけど、最近イイカンジになってる
パワースポットです
開山堂

開山堂の前から見える本堂の全景

さっき左に降りずに真っ直ぐと言ったところを左の方(もどったら右)へ降りていくと、融通さんをおまつりしている成福院と言うところに出ます。そこには虎の子大師の像があって、虎の足を撫でると「おあしに困らない」と言う御利益があるそうな。
みんな撫でるもんだから前足がツルツルに光っています。でも、おあしなんだから後ろ足を撫でた方が良いんじゃないかと、ねこきりは一応4本全部撫でてます。ついでに口の中にも手を突っ込んで・・・う〜んカワユイ!!
成福院の前を降りると右手に弁財天のお堂。「おんさらそばてぃえいそわか。どうぞ良い言葉が書けますように」とお願いします。最近お堂の修復が終わって紅色に近い赤が綺麗です。
そして池に架かった石橋を渡ると大きなかやの木があります。ちゃんとおまつりされているので此処でもお願い。「どうぞ長い間此処で見てきた歴史を教えて下さい」
それで一応正面の門を出るわけです。
ふ〜っ、やっと終わり!と思っちゃいけない!!
門を出てから左手に行くと剣鎧護法堂があります。そんなに遠くないから是非行ってみて下さい。そこは病気治しに御利益があります。

本文ではフォントの関係で「剣」になってるけど本当は「剱」の字です。「けんがいごほう」と読みます。

大体こんなもので信貴山寺一周♪
本堂下へ辿り着くまでにも数々のお堂があります。取り敢えず今回はカット!
途中もっともっと一杯色んな仏さんがまつられてるので、是非ご自分の足で行ってお好みの仏さんを見つけて下さい。
そうだ!忘れてた。最初に門を潜って右の道を降りていくと、喫茶室のようなところがあります。そこで「信貴御膳」1000円也。ねこきり的には結構お勧め。
季節感溢れるお料理がこの値段だとかなりお安い・・・。でも、売り切れの時も結構ある。その時には諦めて下さい。

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