つれづれなるままに、古事記などの日本の元の物語を

ねこ的解釈で書きつづってみようと思っています。

あくまでも、ねこ的視点から見たものですのです。

「こんな解釈も在りか〜」と

広いお心で・・・

お叱りのお言葉はご遠慮下さいませm(_ _)m

まだまだ少ししか書けてないですが

少しづつ書き足していく所存です


古事記 上つ巻 序を併せたり

序第一段  古にならい今を照らす(稽古照今)
このフルコトフミ(古事記)を献上申し上げるのは、オオノヤスマロでございます。
この世の始まりには、名前が無く、形がございませんでした。
どろどろと溶けたようなもので、形と質がまだ別れていなかったのであります。
ゆえに、誰もそれを知る者は有りません。

そのうちに、天と地が別れ、三柱の神が現れ、その神々が元となって陰と陽が別れ、万物の初めとなるイザナギイザナミが現れ出て、全てが始まったのであります。
左右の目を洗い海水にて身を濯ぐことによってアマテラスとツクヨミが現れました。
この世の初めに光りは無くただ暗かったのであります。
古き伝承に寄りますと、その神々は、土を堅め、島を産み、国土を為し、そしてあらゆる神を産み人を生んでいきました。
鏡を懸け玉を吐き、劔を食いちぎりて神を造ったこともあります。
安の河原に集い謀をし、天の下を平らげたこともあります。
ホノニニギノ命が、高千の嶺に天降り、そのご子孫である 神倭天皇(カムヤマトノスメラミコト)が秋津島に向かわれたのでございます。
神倭天皇は、タカクラジにより天の劔を得、尻尾のある人に邪魔されながらも、大きなカラスの導きによりて吉野へ入られました。
途中、舞い唄うことで賊を追い払ったり、従わせたりしたのであります。
夢のお告げにより、神祇を敬い、素晴らしい后を得ることが出来ました。
町に煙が立たないことに気づき、人々の苦境を知ったという聖帝の話も伝わっております。
邦の境を決め、国造(くにのみやつこ)や県主(あがたぬし)を設けることによって国を大きくし、近つ淡海を治め、氏姓を決め、遠つ飛鳥に都が移ったこともございます。
各家各々が持つ伝承が違ってきているのを正すべく、古を知り、それを今に照らして補いながら、消え行くものを残すものであります。


序第二段 古事記選録の発端
天武天皇の御世にいたりて、・・・スミマセンこの段まだ書けてないです(^_^;)


別天つ神(ことあまつかみ) 五柱

あめつち(天地)初めてひらけし時、たかあまのはら(高天原)になりませる神の御名は「アメノミナカヌシの神」次に「タカミムスヒの神」。次に「カミムスヒの神」。
この三柱の神は、独り神でございまして、お隠れになりました。
次に、まだ国が若く、固まっていない状態の時に現れたのが、葦の芽が萌えいでるように現れたので「ウマシアシカビヒコヂの神」。
次に現れたのが「アメノトコタチの神」
この二柱の神も、独り神で、そのままお隠れになりました。

ここまでの五柱の神を別天つ神(ことあまつかみ)と申し上げております。


どうも混沌とした中から、この大地が固まり、生物が芽吹き始めるまでを、神の御名によりて教え残して下さっているような感じですね。


神世七代(かみよななよ)

次に現れた神の名は「クニノトコタチの神」。
次に「トヨクモノの神」。
この二柱の神もまた独り神で、お隠れになりました。
次に現れましたのは、「ウヒヂニの神」。「イモスヒヂニの神」。
次に、「ツノグヒの神」。「イモイクグイの神」。
次に、「オホトノヂの神」。「イモオホトノベの神」。
次に、「オモダルの神」。「イモアヤカシコネの神」
次に、「イザナキの神」。「イモイザナミの神」

此処までの「クニノトコタチの神」より下、イザナミの神までを、神世七代と申しております。

このあたりでやっと人が住める環境になり始めたのでしょうか?
男女の神が現れ始め、いよいよ産めよ増やせよの時代になってきたようですね。


島々の生成

ここで沢山の天つ神々は、イザナギノミコトとイザナミノミコトの二柱の神に「この漂える国をおさめ固めなさい」と申され、天の沼矛を授けました。
それによりて、この二柱の神は天の浮橋に立たれ、その沼矛をまだ固まっていないこの国に指し降ろし、塩をコオロコオロとかき鳴らし引き上げました。
その沼矛の先からしたたり落ちた塩が積もって出来たのがオノゴロ島です。
その島にその二柱の神が降りられて、天の御柱を見立て、八尋殿を見立てました。

この見立てるというのは、本当に立てたのではなく、見ることによってそこに現したという意味で、ある種の呪力を使ったと思われます。
つまり、立派な柱と広い宮殿を「此処にあれ」と言うことで、出現させたというようなことでしょうか?

その八尋殿で、イザナギノミコトがイザナミノミコトに尋ねられました。
「アナタの身は、どのようになっていますか?」
それに対してイザナミノミコトは「しっかり出来上がっているようですが、ただ一カ所足らない場所があるようです」とお答えになられました。
それを聞いたイザナギノミコトは「私の身もしっかり出来上がっているようですが、どうも一カ所あまっているところがあるようです。この余っているところをアナタの足りないところに差し蓋ぎて、国土を生もうと思うのですが、いかがですか?」と申されました。
「それは良い考えで御座います」イザナミノミコトがそうお答えになられました。

えっとぉ〜・・・要するに・・・そう言うことです(^^;ゞポリポリ

その後、イザナギノミコトは「ならば、この御柱をアナタは右より廻り、私は左より廻って出会ったところで契りましょう」と約束され、そのように廻られました。

余談ですが・・・大きな柱を右から廻るって言うことは左回りで、左から廻ると言うことは右回りですよね(‥ゞ
でも、それって上から見てそうなんだけど、下から見上げた場合は反対になりますね・・・。
渦って不思議・・・。
あっ!でも、水晶玉にも一カ所だけ渦が見える場所があるんだけど、その渦は上から見ても下から見ても同方向になるんです・・・本当に余談でしたm(_ _)m


そして、その柱を廻って出会ったときにイザナミノミコトが「あなにやし、えをとこを」・・・『ああなんて素敵な男性なんでしょう!』・・・と仰り、その後イザナギノミコトが「あなにやし、え娘子を」・・・『ああなんて素敵な娘なんだろう!』・・・と仰った。
その時にイザナギノミコトは「女人(おみな)先だちに言へるはふさわず」・・・『女性が先に声を掛けることは良くないよ』・・・と仰ったものの、そのまま隠所(くみど)興してみこヒルコをお生みになった。
この子は葦船に入れて流し去った。
次に淡島をお生みになられたけれど、この子も子供の数には入れておりません。

う〜ん、要するに子生みに失敗したって言うことですね。
女性が先に声を掛けるのは良くないと言いながら、そのまま子作りして、二人も失敗!!
でも、ヒルコを乗せたのは何故葦船だったのでしょう?
第一子は葦船でナイルに流すという、エジプトの神話にどことなく似ていますね。
そして、そのヒルコが西宮で拾われたので、「ヒロタ→廣田神社」って事らしい・・・あくまでも噂ですm(_ _)m