出雲へ行った

友人の夏ちゃんとヨ−コちゃんとねこときりぎりすで出雲へ行った。
2002年、神在祭の前日から出雲入り。
まず八雲八重垣神社裏の八重垣茶屋にて、出雲蕎麦を食す。
(出雲第一の目的がこれ!)
「ウッマ〜イ、やっぱりこれだ」なんて言いながら、お蕎麦を食べて、八重垣神社にご参拝。
でも八重垣神社、只今改装工事中!
仕方無いから右隣の仮殿にて参拝。何故か神職さんがやって来て、ミョ〜なリズムの太鼓をたたいてくれました(サンキュ!)
夏ちゃんは、その後鏡池にて恋占いをする為社務所で占い用の紙を買って、いそいそと裏の鏡池へ。
まぁ、あそこのサクサメの森っていつ行っても気持ち良いです。
木のエネルギーが大好きな夏ちゃんは、大木に触りたいのに柵が在って触れないのが悲しそう。
でも、しっかり木を見上げてからいざ鏡池へ。
そお〜っと、さっき買った紙を浮かべて10円玉を中央に乗せる。
早く沈めば早く縁がある、そうでなければ・・・・・結果はないしょ。

八重垣神社は、スサノオノミコトがヤマタノオロチから救った櫛稲田姫を
匿った場所に建てられた神社です。
夏ちゃんが触れなかった大木の回りに、八重に垣を張り巡らして
ヤマタノオロチより愛しき妻を守ったという伝説有り。

サクサメの森ってそんなに広くないんだけど、完ぺきに結界が・・・。
中にいると、とても落ち着いた感じでちょっと嬉しい♪



その後、神魂(かもす)神社へGO!
あまりメジャーじゃないけど、とても由緒在る神社です。
本殿へ行くには、むちゃくちゃ急な階段の男坂と、なだらかな女坂が在ります。
よいしょ!よいしょ!と重い足を持ち上げながら男坂で本殿まで。
「うわぁ〜っ!綺麗!」と感嘆の声を上げた4人。
丁度紅葉が真っ盛りで、登って左手にある楓が赤と黄色でドレスアップしてました。
空を見上げると、龍雲がたなびき、ちょっとその筋の人ヨーコちゃんは
「やっぱり神在祭に神様が集まって来てるねぇ」とため息。

ちょっと奥の方に洞穴が・・・。
好奇心旺盛な私達が其処を覗き込んでみると、なんだか不思議なエネルギーが吹き出して居るではありませんか。あそこは何なのでしょうねぇ。
何処かから来ていたお姉ちゃん達のグループが、その穴の入り口で手の甲を使ってエネルギーサーチをしていました。あれは、どんな人達だったんだろう???

きりぎりす君が中まで入ってライターの灯りで覗き込んだ所、掘った後が埋め戻されていて、奥が無かった!元は何処まで続いていたやら・・・。
場所が場所だけに、そのままヨモツ国へ・・・なんてことないよね。



次は熊野大社!
ねこさんは「は〜い!只今帰りました!」と声をかけて入るほど、何故か懐かしく親しげな神社です。
「今回は友達を連れてきました!」と実際ご挨拶をしました。
実はねこもきりぎりすも出雲フリーク。
何の縁もなかった場所なのにも関わらずはまり込んでしまって、年に一度以上は里帰りのように通い続けて早15年・・・。
たいてい夫婦二人で訪れるのですが、今回初めて友人と一緒だったので、そう言うご挨拶をしたわけです。
いやぁ〜っ、そうご挨拶した途端にじわ〜っと涙が・・・。
な、なんで!
きっと神様が喜んでくれたんでしょう。
なんせ今回一緒のヨーコちゃんは、どうも前世でスサノオ殺しに関わったとか。
(前世をみる人がそう言ったんだって)
それで今までなかなか行けなかったらしいけど、今回やっと行く気になったみたい♪
きっと色んな事が終わって行くんだね。


初日最後は須賀神社
「八雲立つ 出雲八重垣妻込みに 八重垣つくる その八重垣を」
と言う超有名なうたをスサノオが詠んだ場所。だから和歌発祥の地とされています。
要するに、ヤマタノオロチから姫を守って結婚!
その後最初に住んだ場所です。
「あ〜っ、なんてすがすがしいんだ」
なんて思わず言ってしまったので「須賀神社」と言う名前だとか。
ねこきりと夏ちゃんはご機嫌♪
でも、スサノオ殺しのヨーコちゃんは・・・。
それまでの神社、ずっと我慢に我慢を重ねてたんだけど、此処はまた強力だったらしい。
頭痛、吐き気、腹痛、その上ぜん息まで・・・。
いやぁ〜っ、そりゃあ可愛そうでした。
でも、本人いわく「此処を離れれば大丈夫なのが判ってるから平気」。
やっぱ、その筋の人は慣れてらっしゃる。
そうそう、この神社は昔ねこきりの二人で行ったとき、
たまたま外に居た優しそうな女性神職さんが
「お待ちしていました」なんて冗談をかましてくれたところです。



この後旅館(湯の川温泉 松園)へ
実際、神社を離れるに従って全然平気になったヨーコちゃん♪
やっぱすんご〜い!
いつものねこきりは玉造温泉に泊るんだけど、今回は初めての湯の川温泉。
それも、高床式の離れがある情緒在る旅館。
まぁ、予算の都合で本館に泊ったんだけど・・・。
でもでも、食事は古代食をオーダーしたものだからついてすぐから不思議な食べ物でお出迎えされました。
ドングリのパンとか、栗チップスなんか。お茶も薬草茶だし雰囲気満点♪
お部屋にはおこたがあってまるで田舎の親戚のうちに遊びに来たみたい。
暫くくつろいでから別の部屋で夕食。
ちゃんちゃんこみたいな貫頭衣を貸してくれてみんなで古代人コスプレ♪
それで目の前に古代のご馳走を並べてお預け状態!
と言うのも旅館のご主人が30分もかけて全部のお料理を説明してくれるの。
いやぁ〜っ、空きっ腹には堪えた(よだれが・・・)
でも、とっても美味しかったし、説明も良く判って楽しかったよ。
愛情込めてつくった料理ってやっぱり良いねぇ。
温泉もなかなか良いお湯だったし、お部屋も古いけどくつろげた。
帰りにお土産まで貰って大満足♪


翌日「出雲大社」へ
いやぁ〜、神在祭当日の出雲大社ってやっぱ凄い!
普通のお祭りみたいに人のエネルギーじゃなくて、神様のエネルギーが集まってるからね。出雲ではお忌み祭りって言うぐらいで、人は静かにしてるものなんだって。
それでも観光バスが次から次へとやってくるし、人もそこそこ居るんだけど。
それでもなんか人のエネルギーは静かなの。
その代わり、社殿回りの結界の中は・・・。
う〜ん、神様同士が「よぉ!久しぶり。どうしてた?」なんて感じで再会を喜び合ってる雰囲気が感じられる?


まず普段は開いていない神様のホテル(十九社)の扉が開いてた!(当たり前か)


丁度神在祭が終わって本殿から神職さんが出てきたところ。
いやぁ〜、さすがに本殿からでてきた人は、もの凄いエネルギーに包まれてた。
目がくらむほどの輝きを持った、非常に細かく振動するエネルギーが全身にまとわり付いてた。
一度あの大社(おおやしろ)の中に入ってみたいものだ!
(一生無理!来世でも多分無理!)



命主神社
今回出雲へ行くって決まったとき、ねこは夏ちゃんとヨーコちゃんに「何処か行きたいところは無い?」って尋ねたの。
夏ちゃんは熊野大社って答えて、ヨーコちゃんは「出雲大社の向かいの神社」って答えた。
「えっ?出雲大社の向かいに神社なんて在ったっけ?」
「じゃあ、隣かなぁ・・・」とヨーコちゃん。
それでねこきりは観光地図とにらめっこ!
あった!在りましたよ「命主(いのちぬし)神社」と言うのが!
出雲大社参拝後、境内横にあった地図をみながらそちらへ向かってGO!
しかしヨーコちゃんは出雲大社の境内を出る前に何かを拾った・・・らしい。
「重たい〜っ」と言いながらゆっくりしか歩けない。
そこでまたその筋の人パート2の夏ちゃんが「フォーメーションをとれば良いんだよ」と言ってヨーコちゃんの後ろに回り込む。
「夏ちゃん、ありがとう軽くなったよぉ」と喜ぶヨーコちゃん。
う〜ん、やっぱりその筋の人達は凄〜い。
で、辿り着いた命主神社。
地図に載るような神社じゃない!むっちゃ小さくて忘れ去られたような神社。
でも、ねこきりと夏ちゃんは「う〜ん、気持ち良い!」
ヨーコちゃんは「此処!当り!」と言って一人でどんどん山の中へ入っていく。
その後をなんと、強い風を伴ったエネルギーがドドドッドーっとついていった。
「ひぇ〜っ、あれだけ大勢ついてたんだったら重いわなぁ」
しかし後日判ったことによると大勢じゃなくて長かったらしい・・・。
要するに龍だったと言うことで・・・。
まぁ、一仕事終えたヨーコちゃんは晴れ晴れとした表情で山からでてきた・・・なら良かったんだけど「猫のうんこがいっぱいやった!」との事でした。現実は厳しい!



日御碕神社
とにかくヨーコちゃんが一仕事終えて、次の神社へ行くことに♪
日御碕神社に近付くに従ってまたヨーコちゃんは体調不良。
スサノオ殺しの罪悪感は根深い!
綺麗な海岸線をひた走り、カーブしたところで竜宮城のような社殿がちらっと見える。
それで細い道に入って日御碕神社へ到着!
「子宮が痛い」と言いながらヨーコちゃんも神社の中へ。
ヨーコちゃんはなんか一人で一生懸命お祈りしていました。後で聞いたところによるとさい銭箱に大枚放り込んだとか・・・。さすがぁ〜!
日御碕神社は、とても綺麗な神社ですが、社殿が不思議な配置になっています。
格上のはずのアマテラスが下の宮で、スサノオが上の宮。
やっぱり出雲だから、縁のスサノオの方が上なのかなぁ・・・。
でもでもちょっと気になることが。スサノオの宮の千木が水平に切れてる。
と言うことはまつられているのは女性神?
ヨーコちゃんは「前にいるのはスサノオっぽいけど、後ろはちょっと違う」とか。
もうちょっと勉強してからまた出直します。
駐車場前の土産物屋で、夏ちゃんとヨーコちゃんはするめのお土産ゲット!



最後は美保神社
日御碕から宍道湖畔を通って美保神社まで行った。
途中松江で美味しい出雲蕎麦を食べてから。これで二日続けてお蕎麦を食べた!それでねこきりの目標達成。
実は夏ちゃんは姫神様系統と、ねこは思ってる。
それで今回最後に美保神社を組み込みました。
出雲神話で、国譲りの時、事代主の神が此処で鳥の遊びをしていた場所。ご祭神はみほつ姫とその息子の事代主。
鳥の遊びと言っても、鳥を捕って遊んでいたわけじゃなくて、鳥のおまつりをしていたわけです。
本来遊びというのは、神様のためのものですから♪
出雲では大昔鳥葬の習慣があったみたいだから、やっぱり鳥も神様だったのでしょう。
でも、みほつ姫ってなんか優しそうなお母さんって感じ♪
相変わらずヨーコちゃんは神社に近付くと不調を訴え始めるけど、美保神社では、狛犬さんに触れることで解消したとか。(なんでやろ?まっ良いか!)
だいぶん日も落ちて寒くなってたけど、やっぱり気持の良い神社でした。


帰りに中海沿いを車で走っていたら突然「わぁ〜っ、見て見て!」と夏ちゃんの奇声。
車を止めると、雲が七色に光っている。
「うっ、まさしく瑞雲」
そして、その七色の雲の横にカラスのような雲。
もしかして、今年は熊野のやたがらす君、一日遅れて到着だったのかも。だって、出雲大社に向かって飛んでるように見えたから。
そして、さらに車を走らせると、瑞雲から少し離れたところに、垂直に立ち上がる柱のような虹。
う〜ん、神様、なかなかサービスしてくれるねぇ。

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