京都府加茂町辺り |
2005年11月19日と29日の二日に渡って加茂町辺りに祐気取りに行った。
19日の方は、本当は同盤日ではなかったのですが、日盤も東の方角に良い星が回っていたので、祐気取りもどきf^_^;
まず、19日には、小田原山浄瑠璃寺へ行った。
後で行った岩船寺の方は、20年近く前に巨石を求めて行ったことがあったのですが、浄瑠璃寺の方は初めて。
真言律宗のお寺で、素敵なお庭が在ります。
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そのお庭!綺麗な光が降りてるでしょ(*^,^*) | 九体阿弥陀堂です。 |
入ってすぐ、写真左の池を挟んで右側にご本堂、左側には三重の塔が在るのですが、三重の塔には薬師如来が祀られ、中央宝池を挟んで九体阿弥陀堂と言う配置です。
お薬師さんは東方浄土の教主で、現実の苦しみを救い、西方浄土へと送り出してくれる仏様。
阿弥陀さんは、西方浄土・・・未来の理想郷・・・へ迎えてくれる仏様だとか。
後で判ったのですが、こちらの礼拝のお作法は、まず三重の塔で現世の苦悩の救済を願い、その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀様を礼拝するのが本式らしい。
でも、パンフレットなど読まないnekokiriは、そのまま阿弥陀堂に外からお参りして、その後中に入らせていただき、秘仏だけど丁度ご開帳していた吉祥天女像をしっかりと拝見してきました。
なんだかねこには、吉祥天女像が天照大神か豊受大神、それとHalkoさんに見えてしまったのですが・・・f^_^;
吉祥天女とは、五穀豊穣、天下太平、豊かな暮らしと平和を授けてくれる幸福の女神なので、案外ねこの直感も当たりかもね(^_-)
こちらのお寺には3体の秘仏があって、薬師如来座像は、毎月8日とお彼岸のお中日、それとお正月の三が日のみご開帳。
吉祥天女像は、1月1日〜15日までと、3月21日〜5月20日まで、10月1日〜11月30日までのご開帳・・・ってぇ、結構開帳してるから、秘仏って言うのは・・・マッイイカ!
もう一つは、大日如来像で、1月8日9日10日の3日間だけのご開帳だそうです。
と言うことは・・・1月8日に行くと一気に全部見られるのかな(*^_^*)
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阿弥陀堂の前から三重の塔を・・・ | この辺りに点在している石仏! |
丁度紅葉のシーズンなので、一服の日本画のような佇まいを見せていただけました。
阿弥陀堂の前に、「猫貰って下さい」の張り紙を見つけたのですが・・・我が家にはアレルギー持ちのルナが居るので、うちに貰われたら可愛そう。
だって、猫の食べるもの一切あげることが出来ないんですから・・・。
誰か、良い人に貰われたら良いな〜(-∧-)
山門を出て、駐車場まで戻る道すがら、埴輪を置いてる陶器屋さんがありました。
「遮光器土偶ないかなぁ〜」と探してみたものの、見つからず(‥、)
やっぱり、副葬品としての埴輪が一般的ですものね。
近所の人がとても安価でで、その辺で採れたものを沢山つり下げてくれている「自動販売コーナー」もいっぱいありましたよ。
此処でnekokiriは、日本茶をほとんど飲まないのですが、母のために焙じ茶をゲットしました。
大和の焙じ茶は美味しいです(*^_^*)
浄瑠璃寺の駐車場から車だと10分足らずで岩船寺に辿り着けます。
おばさま達が車の通る道をぶらぶらと歩いていたので、歩いても、そんなにかからないと思います。(パンフレットによると徒歩30分だそうです)
真言律宗 高雄山岩船寺
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ご本堂 | 三重の塔 |
こちらの創立は、天平元年と言うから・・・西暦729年・・・かなり古いお寺です。
ご本堂の中には大きな阿弥陀如来様がデーンとお座りになって居られます。
でも、普通にお見かけする阿弥陀様と違って、光背が舟形じゃないんです。
こちらのは、鏡餅のように丸が二つ重なった形をしています。
ご住職様のお話によると、浄土宗が始まる前の真言律宗なので、形が違うとか。
やっぱり浄土宗は大乗仏教と呼ばれるだけ在って、大きな船に乗せて彼岸に運んで貰うという信仰から、光背の形を舟形にしたのかな・・・。
回りに居られる四天王様も、なかなか凛々しいお顔!
しっかりと阿弥陀様を守って居られました。
是非、本堂に上がらせていただいて、中をぐるっとお参りして下さい。
横の方に、三重の塔を支えていたちょっと可愛い「天の邪鬼」君が、展示されていました(^^)
三重の塔の後ろ側から山に登っていくと、ちっちゃな神社が在ります。
下調べでは、白山神社が在るのが判っていたので「此処かな!」と思って登ってみたら、外れ〜(^^;ゞポリポリ
でも、とっても素敵な「気」が降りてました。
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名前を忘れた(..;)""> ポリポリ | 貝吹き磐からの眺めです!! |
その神社を通り過ぎて、山道を登っていくと、貝吹き磐に出ます。
20年近く前に、此処に来たのも、この貝吹き磐が目当てでした。
そう考えると・・・随分長い間磐を求めてうろついてるなぁ・・・。
で、すっかり忘れていたのですが、此処の貝吹き磐、不思議な線が入ってました。
貝吹き磐の名前の由来は、昔修験者がこの磐の上で法螺貝を吹いたからだとか・・・。
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左はKIRIさんのコンパス | この磐の上で法螺貝を吹いたらしい・・・ |
上の左の写真なんですが、丁度真ん中辺りにうっすらと線が入っているのが見えるでしょうか?
人為的につけられた幅4〜5cmの線なのですが、ちょっと気になってコンパスを置いてみました。写真では見えにくいのですが、正確に南北が取れていました。
この磐、写真では平べったく見えていますが、裏に回るとかなりの高さがあります。
まさに巨石です。
この後、また岩船寺境内に戻って、白山神社を探すことにした。
で、出口を出て、すぐ左を見たらそこにありました!
岩船寺のパンフレットによると、岩船寺伽藍守護の為に、749年に造立されたと言うことです。
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春日さんと白山姫様が並んで居られます。 | 不思議な石碑 |
階段を登ると、これが在ります!!
あんまり大きくないのですが、とてもカワユイお社(*^_^*)
右の写真は、お社の右横に在った石碑。
日天子、星天子、月天子と書かれてあって、日天子は丸、星天子はちっちゃい丸が3つ。月天子は三日月のマークと・・・なんだかとってもカワユイですよね〜。
此処の神社はちょっとしたお気に入りです(^_^)v
此処にお参りした翌日、六甲の白山神社での御神事に参加したのも、きっと何かの御縁だったんでしょうね(*^_^*)
帰りに、駐車場の前でしっかりしたお茄子5本入り100円と、大きな赤唐辛子を一束100円でゲットしてきました(^_^)v
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此処からは、29日の笠置山です。
加茂町を通り過ぎて京都府相楽郡笠置町。
この日は、朝から行き先を決めずに東に向かって走ったのですが、やっぱり加茂町辺りに辿り着いてしまった(^^;ゞポリポリ
で、そのままもう少し東に走ったところに笠置寺と言うのを発見!
だいたい、磐好きの人に笠置山と言ったら岐阜の笠置山だと思うのですが、こんな近くにもありまし\(~o~)/
笠置町に入って、道ばたにある案内板の通りに橋を渡って、細い山道をくねくね登ると終点に有料駐車場が在ります。
そこに車を停めたのですが、その段階でお腹がペコペコ・・・(^_^;)
「どっかで何か食べられるかなぁ・・・」と言いながら坂道を上っていくと、雉料理のお店が在った\(~o~)/
でも平日の観光地って・・・ほとんど閉まってるんだよね〜。
恐る恐る中に入ってみたら、ちゃんと扉が開いた♪
中に居たお姉さんに「雉蕎麦って食べられますか?」と尋ねたら「はい」ってヽ(^o^)丿
で、旅館のロビーみたいなところに座って待ってたら、出来てきました。
お蕎麦は緑の茶蕎麦で、雉とおぼろ昆布と桜の花の塩漬けしたものが乗っかっててかなり美味しい♪
お腹はペコペコだし、お蕎麦だけだとちょっと少ないかな?って思いながら頼んだのですが、茶蕎麦の量が結構多くて、お腹いっぱいになりました♪
これも祐気取りの効果(^_^)v
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松本亭の前に落ち葉が!! | 雉料理の料理旅館松本亭 |
お腹をいっぱいにしたところで、また少しだけ階段を登って笠置寺に到着。
境内は、有料なのですが、受付に誰も居ず、なんだかセンサーで声が流れる様になっていて、拝観料を入れてパンフレットを貰ってきました。
そのパンフレットによると、創建は古く、2000年前から此処の巨岩が信仰の対象になっていたと書かれています。
此処の磐の前から弥生時代の有樋式石剣が発見されたとか。
でも、実際に建物が建てられたのは、1300年前。それでもかなり古いですよね〜。
その頃に、東大寺の実忠和尚とその師匠である良弁僧正によって、大きな磐に仏像が彫刻され、その仏様を中心として笠置山全体が修験道のメッカになったらしい。
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地主神社だと思う・・・ | 入ってすぐの毘沙門堂 |
山門を入って椿本護王宮のところから右の方へ登ったところに毘沙門堂が有って、そこからまた少し登ったら左の写真の祠がありました。
どちら様がお祀りされているのかは判らないのですが、前にある丸石と言い、降りている気と言い、なかなか興味深い場所です。
露光不足でちょっと暗い写真になってしまいましたが、肉眼ではかなり明るく見えてました。この日は風が強かったらしく、上空をねこバスが通ったかのように、木の上をゴォォォっと音を立てながら風が行き交うのですが、私達の立っている高さだと全くの無風。
なんだか、ちょっと嬉しくなる場所でした。
で、椿本護王宮まで戻って、修行場の入り口へ。
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笠やんの石碑 | 大師堂裏の積み石?? |
でも・・・すぐ右手にあった磐にちょっと面白いことが書いてあった。
何年か前まで此処には「笠やんと」言う猫が居て、修験者達の案内をしていた。きっと猫の身ながら修行を積んでいたのだろう。それがある冬の日の朝に亡くなって、ご住職様が笠やんを忍んで石碑にしてたんだって。
その石碑の裏っかわにちゃんとちっちゃなお墓もありました。(-∧-)
ねこ的には、ご住職様が書いて居られる説には反対で、猫ももちろん動物達には罪なんて無い!!自然に生きて自然に死んでいく者達は、ある意味そのままで神仏だと思う。
だから、笠やんは、仏として修行者を導いてくれてたんだろうな〜って思う(*^_^*)
その笠やんの碑からすぐのところに大師堂が在って、そっちにフラフラと引き寄せられたものだから・・・間違ったんです(^^;ゞポリポリ
まぁ、大師堂にお参りして後ろに回ると凄い磐が積み上がってる!
いや、人為的に積み上げたものかどうかは判らないけど、でも圧倒的な迫力でせまってくる感じ。
「う〜ん、此処はちょっと凄いかも〜」とこの辺りでやっと思い始めたねこ(^^;ゞ
で、参拝順路に戻れば良いんだけど、そのまま進んじゃったんですよね〜。
またしても山道をテクテクトコトコと歩くと右手に行在所なるものがあった。
「何やろ〜」と自分の体力も省みず階段をゼェゼェ言いながら登った。
まぁ、なんて事のない場所でありましたが、後醍醐天皇がそこに留まられた跡だとか。
でも、ゾーさんが居たら「一発大きいのをやって〜」とお願いしたいような気場ではありました。
で、また階段をソロソロと下りて先に進むと「貝吹き磐」の標識!
「???」と行ってみたら、またしてもその上で修験者が法螺貝を吹いたという磐。
確かに岩船寺にあったものと良く似た形状。
でも、この磐には下からみて横にまた筋が掘ってあった。
「もしや!」とコンパスを当ててみたら・・・またしても南北線。
一体、貝吹き岩と南北線ってどういう繋がりが在るんだろう?
岩船寺と此処の貝吹き磐の位置関係も判らないし・・・って調べろよな(^^;ゞポリポリ
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これが後ろから見た貝吹き磐 | こっちが前から。でも筋は見えないね〜 |
ここからまた先に進んだものの、なんだかとっても遠い!
それにどんどん道は下りになってる(^_^;)
「ねぇってぇ、こんなに下ったらまた登らなあかんのとちゃうん?それにまだまだ下りが続いてるしぃ」とねこが音を上げた。
で、KIRIさんが「じゃぁ戻ろう!」と言ってくれて、だいぶん降りてたにも関わらず必死で登って来た道を戻った。
「磨崖仏って無かったよねぇ・・・きっともっといっぱい歩かないと観れないんだよ」とねこ・・・。
大師堂のところまで戻って道案内を見たら、順路を逆行してたみたい(^,^;)
で、道案内通りに行ったら、ドカンと目の前に巨石が!
それもちょっとしたフェリーの舳先のような形と大きさでそこに在った!!
「どっひゃ〜〜〜!なんじゃこりゃ〜。ふっ、船やん〜」って感じですf^_^;
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真ん中辺りに船の舳先のような磐!! | これが弥勒菩薩の磨崖仏です |
左の写真の下にある丸い磐の横を通り抜けたら、右の写真の磨崖仏がありました。
いや〜、でかい!!
だけど風化が激しくてほとんど見えません。なんせ1300年前のものですから(^^)
この後、順路に従って歩いていくと、もう少しよく判る形で残っている弥勒上生の図と言うのがあるらしい・・・って言うことは行ってない(..;)""> ポリポリ
だって、もうこの辺りでくたびれたんですもの(-_-;)
磨崖仏も一つは見られたし「良いか!」と言うことで、ここらで下山したnekokiriでありました。
まぁ、行く必要があったら、また呼ばれていくことになるでしょ(^_-)
またしても細〜い山道をソロソロと車で降り、来た道を戻ったのですが、ちょっと時間があるので久しぶりに銭司(ぜず)聖天に寄ることにした。
割と聖天さんって好きなんだよね〜。
それにあそこだとそんなに歩かなくて良いし(^_^)v
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ご本堂です | でっかい大根のある聖天堂 |
こちらのお寺は、昔から在るお寺ではなく、今の住職さんが御霊告を得て、八尾市に開基し、御利益があったので信者さんがどんどん増えて此処に新しく建てたというもの。
新興宗教?って言えばそうも言えるのかも知れないけど、まぁ何時行っても綺麗にしてられるし、ダライラマ様のお写真なんかもあったりして、深く考えない(^_-)
ご本堂には各宗派の本尊と聖天堂にはお薬師さんに銭司聖天、千手観音が祀られています。
何が面白いって・・・こちらのお賽銭箱・・・願い事毎に入り口が分けてある!!
多分中は一緒だと思うんだけど、入り口は違う。
でも、つらつらと考えてみるところ、自分の望みを明確にすることから実現が始まるわけで、これも一つの方法として在っても良いか(^_^)v
此処銭司と言う場所は、日本最初の貨幣と言われている和同開珎を鋳造していた鋳銭司の跡地なので、なんだか金運アップにはよさげな場所ですよね〜♪
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閻魔様♪ | 出世稲荷様♪ |
閻魔様のお顔がちゃんと見えてるでしょ!これ、本来だと見えないんですが、カメラを構えた途端にヒュ〜っと風が吹いて幕を持ち上げてくれたんですよ。
なかなかお茶目な閻魔様です。
出世稲荷様の方は、石上の布留様とか・・・いっぱい居られました(^_^)v
ねこ的には、こういう場所って、テーマパークっぽい位置づけなんですよね。
それも、ディ○ニーランドやU○Jみたいな大規模なものじゃなくて、阪神○ークとかヒ○パーのノリですね(^_^)v
とにかく、人間国宝だった人が掘ったご本殿の仏像が真新しくてとっても綺麗です。
この辺りで、今回のご紹介は終わりで〜す♪
で、こぼれ話を・・・
実は、この浄瑠璃寺へ行く4〜5日前のことなのですが、やっと洋服の入れ替えをしようと思い立ち、KIRIさんはロフト、ねこは押入タンスを片づけてた。
その時、ねこが膝立ちになってタンスの引き出しを持ち上げた途端に膝がぐるっと回った(>_<)イターーイ
これ、膝の奇形で昔からこんな風になってたんだけど、かなり痛いのね(^_^;)
しばらくじっとしてたら痛みは引くから良いんだけど。
でぇ、その後から、平坦な道でも30分、下り坂や階段だったらすぐに痛くなってたねこの膝が痛まなくなった!!
記憶にはないんだけど、多分、半年ぐらい前にそんな風に回って、変なところで引っかかってたんじゃないのかなぁ。
5月のウエサクの前からず〜っと痛くて歩くのが大変だったのに・・・。
お陰で、岩船寺の上の方も、その翌日の六甲の磐坐までも、笠置山も、普通に登ったり降りたり出来たわけです(^_^)v
半年以上ちゃんと歩いてないから、筋肉も無いし心肺機能も落ちてるけど、またちょっと散歩したり、少しだったら階段でも登ってみようかなって思っている今日この頃!!
何処の神様だったのかは判らないけど、きっと片足づつ階段を下りる修行を終わって良いって言うことで、膝を治してくれたんだろうな(^_-)
これでまた鞍馬へも行けるぞ〜!(本堂まではケーブルだけどね(^_^)v)
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