出雲 2008 夏

2008年8月7日〜8日で、まがたま研究会フィールドワークで出雲へ行った。
今年は、60年に一回の「平成の大遷宮」の年で、春先から何度かに分け出雲大社ご本殿の拝観が出来るという、出雲好きのねこきりにとっては夢のような年!!
春先からタイミングを計るものの、なかなか上手くタイミングが合わなくて、「このままではせっかくのチャンスを逃してしまうかも〜!」と、半ば強制的に日取りを決めて、往復葉書にて拝観を申し込んだ。
泊まるのは、出雲大社に近い源泉かけ流しの温泉でなきゃと、またまた湯の川温泉に決定!
昨年の神在祭の時に泊まった旅館とは違う旅館だったけどね(^_^)v

7日、「お昼には松江の八雲庵でお蕎麦が食べたい〜♪」と言う、ねこのたっての願いで8時半ぐらいに出発。
普通だったら、もう少しゆっくり出かけるんだけど・・・眠気より食い気が勝つ(^_-)
おかげで、12時半ぐらいには八雲庵到着で、しっかり出雲蕎麦を堪能できました(*^_^*)

八雲庵、離れで食べるとちょっと高いf^_^; 五色そばとあごの野焼き(これを食べたのはKIRIさん)

この日泊まる予定の湯の川温泉は、大量の劔が出土した「荒神谷遺跡」のすぐ傍!!
ずっと行きたいと思いながら、なかなか行けなかった遺跡。
今回は、まが研フィールドワークなので、テーマを遺跡と博物館に絞ったのであります。
出雲蕎麦でお腹をいっぱいにしてから、最初の遺跡荒神谷に向かってGO!!
宍道湖の横を走りながら「出雲にしては、空が青いね〜」とまが研会長。
確かに、ねこきりも出雲へ来ると必ず雨に遭うf^_^;
「まが研会長もやっぱりそうだったんだ〜!!」と妙に納得。
国道から逸れ、少し農道を走ると立派な駐車場付きの「荒神谷史跡公園」到着。
翌日出雲大社前の「出雲古代歴史博物館」へ行く予定だったので、「此処の博物館はパスして良いよね〜」と言いながら、そのまま遺跡に向かって歩く。
いや〜!!暑い(;^_^A アセアセ…
古代の二千年蓮が一面に咲いてる池があるのですが、さすがにお昼の日差しで花はつぼんでるf^_^;
午前中早い時間だったら、全部咲いてたんだろうな〜。

咲いてたらもっと綺麗だろうけども蕾でも綺麗♪ これが発掘現場

蓮の花を横目に見て汗をかきながら日傘を差して歩くと、上の右の写真のような発掘現場をそのまま再現した斜面が見えるところに辿り着けました。


こっちは銅鐸6個と銅矛16本 こっちが358本の劔

此処は、1983年に、出雲ロマン街道と言う広域農道を作る前の調査の時に、田んぼのあぜ道から1片の土器の欠片が出たことがきっかけで発見された遺跡。
それまで出雲は創作された神話だけで、本当はただの田舎だったと思われていたところに、全国合わせて300本ぐらいしか出土していなかった劔が、此処一カ所からそれを超える本数が出土したと言う事で、俄然出雲王朝の存在がクローズアップされ始めたのであります( ̄^ ̄)←ねこが威張ることはない(‥ゞ
蒸し暑さと、虫の攻撃に耐えながら、なんとか遺跡を見終わって次へ行こうと、また蓮の池を横目に歩いたのですが・・・暑い・・・あまりにも暑い "A^^;
で・・・冷房が効いていそうな荒神谷博物館にフラフラと・・・。
ロビーで少し涼んでから次に行こうと思っていたのですが、入館料が200円という事で常設展も見ることにした(^_^)v
この劔って、今でこそ錆びてしまって緑青色だけど、元は複雑な削り方がされていて、太陽の光をピカピカと反射するように磨かれていたらしい(☆,☆)
同じ大きさ同じ成分で複製されたものがあったんだけど、胸きゅんものですよ〜♪
あのお洒落なデザイン・・・古代人、侮れません(^_^)v
ジオラマを見ながら、いつものまが研のように「この地形だったら、何処で神祀りをする?」等と推理(^_-)
他にお客さんも居ないので、結構のんびりとしてしまったのであります。
で・・・つぎの遺跡は、車で10分ぐらいの所にある「加茂岩倉遺跡」。
こちらは1996年に、これまた農道を作ろうとしていたときに発見された遺跡。
その辺りを掘削中の重機にポリバケツのように引っかかって出てきたのが銅鐸って(^_^;)
一カ所から39個の銅鐸が見つかって、これまた出雲王朝説の裏付け(⌒ー⌒) ニヤリ
とにかくこれらが見つかった頃の考古学学会は大変だったそうな!

これは、土の部分もプラスチック・・・(‥ゞ 公園のように整備されてます(^_-)

で・・・ここらで空模様がやっぱり出雲!!
雲行きがかなり怪しい〜。
降るね〜〜と(^^;ゞポリポリ
遠くで雷も鳴りだしたし・・・
でもやっぱり、出雲ではこのモクモクとわき上がる八雲を見ないとね(^_^)v

ポツポツ雨が落ちて来始めたところで、この日最後の予定地「神原神社」へ。
神原神社は「三角縁神獣鏡」が出土された遺跡の上に建つ神社。
ここも何度も行こうと思っていたのに、なかなか行けなかった場所の一つ。

これが正面 こっちは背面

この神社は、川の端に建っていて、河川工事の時に今の場所に移動したらしい。
で、上の右の写真、本殿の背面の辺りに神原古墳があったんだって〜。
それが今は本殿向かって右側に屋根付きで再現されています。

再現された石棺の上で調査するまが研会長 石棺の中 この中に三角縁神獣鏡があったんだね

ここらで雨が本降りになりはじめたので、この日は終了で旅館へ向かったのでありました。
湯ノ川へ向かう道々・・・
「あ〜・・・この辺りが、メモリーに出て来る龍の神社があった場所なんだろうな〜」って思った。
須佐と須賀の丁度中間ぐらいで、他の出雲とはちょっと気の種類が違う感じがする。
初めて行った場所だから、書いてるときは全然知らなかったんだけどね〜(‥ゞ

旅館は、湖瀞荘と言う名前で、 古い建物だったけど、結構料理も良いし値段もリーズナブルでオススメかな(^_-)
いつものように、会長の怪獣のようないびき攻撃を受けながらも、今回は頭を反対側にして寝るという技で、なんとか朝までぐっすり眠ったのであります(v_v) スヤスヤ

翌朝、8月8日!!
蒸し暑い曇り空・・・
とにかく朝食のあと、出雲大社へ向かってGO!!
先に古代出雲歴史博物館を見ることに♪
昨年の春には、特別展で時間をとってしまい、常設展は駆け足だったし、リベンジのはずだった神在祭の時には休館日で見られなかったからね〜。
今回は常設展に的を絞って、しっかりと見て回ることにした。

こちらは常設展だけだと600円で拝観できます!
入ってすぐに八雲の図の一番大きな雲と同じ大きさの旗がかけられててびっくり!(色塗ってみたい〜)
それと、各学者の説による古代出雲大社のミニチュアがまた興味深い。もちろん勾玉制作の部屋も、まが研としては見逃せません!
でも、一番圧巻だったのは、荒神谷遺跡から出た劔の復元レプリカ。
358本全部飾られてて、迫力が凄かった〜!

あれだけの数の劔を埋めた人達の想いって、どうだったんだろう???
なんで、あんなに綺麗なものを土に埋めなくちゃいけなかったんだろう???
武力放棄・・・ではないと思う。
だって、あの劔は決して武器ではないから!!
アレはまさしく神祀りの神器。
でなければ、あそこまで装飾的に磨き上げるはず無いもんね〜。
神を取り上げられてしまったのかな(。>_<。) えーん

12時前には博物館をあとにして、いよいよ出雲大社ご本殿拝観!!
予約は12時30分だったけど、ちょっと早めに境内に到着。
沢山の人が暑い中待ってましたよ〜(;^_^A アセアセ…
ただいま神様は、今までの拝殿に仮住まい中なので、まずそちらでご挨拶。
その後、ずーーっと待った。
なんせ沢山の拝観希望者が居るので、事故の無いように案内するだけでも大変な作業。
汗だく、熱中症寸前の案内人が怒鳴り散らしながらの人員整理。
結局予定より1時間遅れての拝観。



いい加減こっちもヨレヨレ状態だったんだけど、ご本殿の瑞垣内に一歩足を踏み入れただけで別世界(☆,☆)
階を登った途端に、後ろから神気を帯びた風がひゅ〜っと・・・(j o j) ウルルル
ご本殿の外回りの廊下を歩きながら、足が小刻みに震えるぐらいの感動!
神様がお留守とはいえ、あの美しさは・・・(;_;)ウルウル
ご本殿を一周しながら、「確かこの後ろが神様の居る場所だよね〜」と板壁を見ると・・・
なんとそこだけ白く色が抜けてるではありませんか( '_';)
「こ・・・これって〜・・・。此処に向かって何百年も一流の神祀り人が祈り続けたから?」
「人の祈りの力って、板の色が抜けるぐらいの強さって言うこと?」
いや〜・・・触ってみたかったけど・・・触っちゃいけないって言われてたので我慢(^_-)
で、一周回りきってその後ご本殿の前に戻って、沢山の人の背中越しに天井を覗き込む。
「う゛・・・、綺麗〜〜(; ;) こんなに綺麗な色で残ってるんだ〜〜!!」
そりゃあもう、言葉では言い表せないぐらいの美しさでした。

「生きてて良かった〜」と、オーバーではなく思った出雲フリークのねこであります(^_^)v


メインイベントの特別拝観も終え、取り敢えず「お腹空いた〜」と言うことで、またまた出雲蕎麦(*^_^*)
そのまま帰ろうかと思ったものの・・・やっぱり此処まで来て熊野の神様にご挨拶しないってのは良くないでしょ〜(^_-)
と言う事で、熊野経由で帰ることに(^_^)v
途中で、またまた凄い稲光と、車に穴が開きそうなぐらいの雨に遭いながらも、「これこそ出雲じゃ〜♪」とルンルン気分ヽ(^o^)丿
で、途中KIRIさんは少し迷ったものの、ちゃんと熊野大社にもご挨拶出来たのであります(^_^)v




雨粒が光って綺麗でしょ〜♪ オジサン二人連れ(‥ゞ

と言うような、まが研フィールドワーク出雲の旅でありました(*^_^*)
さて、次は何処へ行こうかな〜♪

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