伊勢辺り 2008 秋

2008年10月6日、今年初めての伊勢参りに行った。
少しでも高速道路の通行料を安く上げるのと、成るべく午前中にお参りがしたいのとで朝4時過ぎに起きて、軽く朝食をとってから5時過ぎには出発。
その頃母はまだ夢の中〜(^_-)
自分が起きたときに、朝寝坊の二人が居なかったらびっくりするだろうな〜なんて言いながらの出発!
お天気は雨・・・今年は何処へ行くのにも本当に雨に降られるなぁ〜(..;)""> ポリポリ
まぁ、それはしかたない!
とにかく近畿道は深夜早朝割引で半額(^_^)v
その後の西名阪が入るときだけ半額で、出るときには通常料金。
少しだけ財布に優しくできました。
関の前で事故渋滞に巻き込まれてちょっと時間ロスしたけど、後はスイスイ。
さすがに、朝早かったので、途中でお腹がすいてきたので伊勢道に入ってから一休みしておにぎり&卵焼きで2度目の朝食(^^ゞ
外宮に着いたのは9時少し前。
雨は傘が要らないぐらいの霧雨で、気温もちょうど良いぐらいで気持ち良い〜(*^_^*)
車を停めて表参道から砂利道を踏みしめながらの御参拝。

外宮正殿の前から 少し離れて

外宮には、豊受大御神が鎮座されていますが、華やかさが無く落ち着いた感じ。
ねこ的には、此処の気が一番好きです。
ゆっくりご挨拶した後、境内摂社を回りました。

少し山を登ったところにある多賀宮です。
こちらには豊受大御神の荒御霊が祀られているそうです。
多賀と言うと、イザナギイザナミの両大神が祀られているものなのですが、此処は違った( '_';)
この場所も、ねこ的にはしっくりくる場所です。

風の宮 土の宮

まだ朝と言うことで、観光客も落ち着いた感じで参拝をされていました。
私達も、早起きしたわりには元気で、何となくワクワクした気分でお参りしました。

この後、また車で15分ぐらい走って内宮へ。
宇治橋の正面にある駐車場に車を停めて、気を引き締めて宇治橋を渡ります。
回りの山に雲がかかっていて、なんとも幽玄な雰囲気。
何時かテレビのインタビューに、こちらの神職さんが「此処から見える山、全て神宮のものです」って仰ってた・・・。そのぐらい広大な敷地なんだよね〜(^^ゞ

宇治橋から五十鈴川を 雨のために水が増えてる御手洗所

紅葉にはまた少し間がある感じかな〜?
雨に洗われた緑がとても綺麗でした。
右の五十鈴川の流れで手と石(!)を浄めてから、内宮参拝のための心の準備(^_-)
心を静めて、神様に失礼の無いように。
なんか、此処だけは緊張するんだよね〜(^^;ゞポリポリ

内宮正殿前 少しズームして撮ってみました

この階段の下までしか、写真撮影は出来ません。鳥居を潜るときには、脱帽して下さいね。
この階段が、綺麗な緑の石で出来てて、翡翠だって言う噂もあるらしいけど・・・それは多分ただの噂(^_-)
雨で濡れた緑石は、本当に綺麗でした。
気持ちを落ち着けてから、この階段を上がり御帳の前に立ってご挨拶。
びっくりしたことに、御帳が降りているんだけど、中がくっきりスッキリ見える(☆,☆)
昼間の強い光が降りているときには、布に反射されて見えないんだろうけど、ちょうど良い明るさだったのかな?
そう言えば、外宮でも中が綺麗に見えてたなぁ・・・。
前にHalkoさんが参拝してるときには、あの御帳が自然にふわ〜っと上がってきて「どうなるんだろう?」と思っていたら、彼女が手で下ろすようなそぶりをした途端静かに降りたんだよね。
神様も、きっと直に会いたかったんだろうな(^_-)
ねこきりが行ったときは、何時も下の方がふんわりと持ち上がりかけるんだけど、その途端に「恐い!!」って感じがして、そうしたらそこでピタッと止まる。
別に恐い事なんて無いはずなんだけど・・・畏れ多いって感じを恐いって思ってしまうのかも知れないねf^_^;
今回も外宮ではそうだったんだけど、内宮は御帳越しにスッキリ見えたので恐くなかった(^_^)v
参拝を終えて、振り返った途端に、五十鈴川の流れと先ほど登った階段が同じ色なんだって気づいた。
まるで五十鈴川から水を正殿に引いているような・・・。
天照大神は、川を遡ってやって来る「まろうど神」を、機を織りながら待つ「棚機津女」と言う説があるけど・・・あの色の一致を見た途端本当にそうなのかも知れないって思った。
川の端に、棚を作って、そこで機を織る織姫。棚というのは必要な時だけのための臨時建造物。
そう言えば、伊勢って20年に一度遷宮するんだよね・・・。
とまぁ、妄想はこの辺でm(_ _)m

参道を少し戻って、荒祭の宮へ。

荒祭の宮横から こちらが正面です

前に此処に来たときは、鹿が出てきたんだけど、今回は鹿さんには会えずf^_^;
荒祭の宮には、天照大神の荒御霊が鎮まって居られるそうです。
正宮以外は、好きとか嫌いって自分の感情を感じられるんだけど、正宮だけはそれを越えた感じがするなぁ・・・。

で、その後また参道に戻り橋を渡って風日祈宮へ。




御祭神はシナツヒコ命とシナトベ命 風日祈宮横から五十鈴川に架かる橋

此処の宮も、なんかこぢんまりとしてて素敵なんだよね〜(☆,☆)
最近この神様を「氣」を扱う人達が守り神にしてるみたいだけど、本当は五風十雨の、田の作物のために風を吹かせて貰うために祈る神様です。

この後、ちょっと休憩所で一休みして、内宮を後にしたのであります。
内宮の参道は長いのと砂利が敷き詰められているのとで、結構足が疲れる〜(^^;ゞポリポリ


岩戸の前で鳴いて天照大神に朝を知らせた鶏 この山もぜーんぶお伊勢さんの敷地!!

さて、ここらでお昼ご飯〜♪
と言う事で、五十鈴川通りをおかげ横町に向かってテクテク。

昔ながらの建物が郷愁をそそります! おかげ横町のお店で・・・これで二人分です

おかげ横町にはいると、時代劇のような雰囲気もあるし、お土産物屋さんを覗きながら歩くと楽しいですよ〜♪
帰りに買った御神酒饅頭は絶品でした!赤福よりも良いかも〜♪

お腹いっぱいになって、おみやげも買ったことだし、もう一頑張り!(^^)!
駐車場まで戻って猿田彦神社へGO!
車じゃなかったら、おかげ横町から歩いてもそんなに遠くないです(^_-)

やっと青空が見えてきた猿田彦神社 奥様の佐瑠女神社

主神は猿田彦大神で、相殿に大田命が祀られているそうです。
相殿の大田命とは、猿田彦大神の子孫で、代々この土地を守って来られたのですが、倭姫様がこの地に来られたときにこの霊域を献上されたとか。
猿田彦様は、天孫降臨の時にニニギの尊の道案内をした神。
今年1月宮崎の高千穂で荒立宮に行ったのですが、そこでウズメの尊と結婚したと伝えられていました。
出雲の佐田神社に坐す佐田の大神もこの神のことだと伝えられていますし、千勝大神、白髭大神、道祖神、さいの神、庚申様もこの神のことだと言われています。
謎の多い神様〜(^_-)
右の写真が境内摂社で佐瑠女・・・要するに天の宇受売命の事ですが・・・の神社。
こちらは、岩戸の前で踊って神々を笑わせたと言うことで、俳優(わざおぎ)、神楽、技芸などの神であり、鎮魂の神様でもあるそうな。
神々を笑わせて、魂を鎮めるんだろうか?
多分、神の前で踊ることで魂が鎮まるんだろうな(*^_^*)
さすがに此処は国津神の神社なので、ねこきり的には楽〜♪

で、次は月読神社!!
此処も好きな場所〜♪
何となく華やかさがあるんだよね〜(☆,☆)
キラキラピカピカの華やかさじゃなくて、はんなりとしたシルクの薄衣のような優しい光が何時も降りてる場所。





朝から降ってた雨も完全に上がり、真っ青な空が綺麗〜♪
いい加減足が疲れて来てたんだけど、此処の参道も頑張って歩きました(^_^)v

そろそろ足も限界だし、もう一社で帰ろうか〜!
と言う事で、最後は倭姫宮。
この日は月曜日だったので徴古館がお休みで、駐車場まで来るまで入れなかったから鳥居前にちょっと車を停めさせて貰った。
駐車場まで入ったら、そんなに歩かなくて良いんだけど、鳥居前からはちょっと参道を歩く。
それでも、森の中を歩いているので気持ち良い〜♪
木漏れ日の中をテクテク歩いて、ご挨拶!




綺麗な木漏れ日♪ 倭姫宮

伊勢に祀られている神様の中で、唯一実在が確認されているのがこの倭姫様。
そうそう、日本武尊の叔母様でもあり、ヤマトタケルに天のムラクモノ劔を渡した人!!

崇神天皇の時、宮中から皇女豊鍬入姫命を御杖代にして天照大神を出したのですが、途中豊鍬入姫が衰弱して亡くなってしまったので、その後を垂仁天皇の皇女倭姫が御杖代になって、伊賀、近江、美濃、尾張の各地を点々として最後に伊勢の地に鎮められた。
今のように道が整備されているわけでもなく、車があるわけでもない。
神様を連れて歩くって、肉体的にも精神的にも大変な道中だったんだろうな〜。
伊勢は、その後斎宮の物語も沢山あるし、なんか女性の力で今の伊勢があるような気がするな。

3年前には、御縁をいただいて内宮の御垣内まで入らせて貰い、その後神楽殿にて大々神楽を観せていただいた。
あの時に思ったのは・・・「御垣内は、本当に何もない。完璧に浄められている」だった。
そんじょそこらの浄め方じゃない。プロの仕事。
本当に何もない・・・。
あの何もないと言う感じが、俗人の私達に畏れ多さを感じさせてくれるのかも知れない。
伊勢の大々神楽は、とても軽やかで、何処か異国の情緒を感じる舞です。
もし、機会があったら是非正式参拝をしてみて下さい。

帰ってきてから友人より「倭姫様の御陵があるんですよ」との情報有り。
倭姫宮の裏側にあるらしい。
次に行くときには是非そちらにもお参りさせていただこうと思います。

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