犬鳴山七宝瀧寺  

2006年4月27日 大阪府泉佐野市にある犬鳴山へ行った。

実は、その1週間前ぐらいにこの辺りに住む友人に「犬鳴山へ行ったことありますか?」と訊ねられ「アカンねん・・・ワンコが可愛そうでよう行ってへん
(‥、)」と答えたばかりだった。

何故ワンコが可愛そうなのか?と言うと・・・
9世紀の終わり頃の話。
この辺りに住む猟師が、大きな鹿を見つけて弓に矢を番え狙いを定めていたとき、突然連れていた猟犬が火のついたように吠えはじめた。
もちろん狙っていた鹿は驚いて逃げてしまった・・・。
猟師は、怒って犬の首を切ってしまった
(>_<)
でも、その首は宙を飛んで木の上から猟師を狙っている大蛇の頭に噛みついて猟師を助けたんだって〜
(。>_<。) えーん
そんな〜・・・自分の首を切った奴を助けるなんて〜!!
なんで、そこまですんの〜
(;___;)

と言うことで、ねこは龍好き、滝好きではあるものの、ワンコが可愛そうで行ってなかったわけです。

それなのに〜
この日は朝から堺の方でお仕事があった。すぐに終わって和歌山ぐらいまで行ける予定だったんだけど、思いの外長引いてしまって、祐気取りの時間が迫ってきてる!!

そう、この日は1時〜3時の祐気取りで、南西を取る日。

お昼過ぎに堺を出て、とにかく行けるところまで行ってみようと国道を走っていたら、1時少し前に「犬鳴山」の道案内板が目に入った。

「アカン!!もう此処ぐらいしか無理そうや〜」と・・・。

結局案内板に従って山に向かった。

途中ねこは、友人に「何故か犬鳴山へ行くことになってしもた〜」とメール。
友人は「下の駐車場からだったら遠いから、トットコトットコ登っていって、上の駐車場からだと楽ですよ〜」と教えてくれた♪
さすが、怠惰なねこの性格をよくご存じで
(‥ゞ

「トットコトットコ登ったらええねんて〜」とKIRIさんに伝え、どんどん山道を登る。
途中で「七宝瀧寺」の看板があったものの・・・「此処が下の駐車場かな?」とやり過ごす。
幅の狭〜いトンネルをぬけて・・・「うわ〜っ!行き止まりやで〜」と。

それからまたUターンして、さっきやり過ごした駐車場に車を停めた。
欲張りすぎるとダメですね〜
(^^;ゞポリポリ

車を降りてみたら、確かに参道を随分ショートカット出来てる
\(~o~)/

宇賀耶白長弁財天 お不動様

左の写真の琵琶を抱えた弁天様なんだけど・・・まるでウクレレを抱えて唄うHalkoさんのよう(^_^)v
宇賀だし白長なので白蛇様のようでもあるのですが、この中に白山の姫様も祀られていたので・・・もしかしてこの弁天様は白山姫さんにも通じてるのかな?
まぁ、こちらは修験道のお寺なので、神仏習合でどちらもあり
(^_-)

右の写真は、お護摩を焚く広場に立って居られるお不動様なのですが・・・。
こちらのご本尊は倶利伽藍龍王様。
お姿は、劔に巻き付いた龍と言う、何ともカッコイイお姿
(^_^)v
な〜んとなく、この上右の画像が龍に見えるのは・・・龍好き故の願望?妄想?

韋駄天さんだったっけ(^^;ゞポリポリ この真ん中が倶利伽藍龍王さま!

ここからご本堂に入って、ご本堂を通り抜けたら七宝瀧に出ます。





剣婆三宝荒神様 役小角様

左の写真は剣婆三宝荒神様と言う事ですが・・・なんか聞いたことがあるような・・・と思っていたら、荒神様の御真言「オンケンバヤケンバヤソワカ」のケンバなんですね〜。
右の写真は、こちらのお寺の開祖役行者様♪

 
豆知識! 〜役小角(えんのおづぬ) 役行者〜

ねこの物語メモリーにも登場する7世紀の偉人ですが、634年に今の奈良県御所市あたりで生まれ、17歳で今の「ならまち」にある元興寺に入り、その後ちゃんとした僧侶の資格を持たないまま修行を重ねた修験道の祖と呼ばれている人です。
葛城山系を拠点として、北は箕面、南は和歌山加太の友ヶ島まで駆けめぐっていたらしい。
七宝瀧寺のHPを見ていてびっくり!!
友ヶ島って・・・お人形で有名な淡島神社の元の宮のあったところ・・・。
そう言えば、淡島神社も長いこと「あそこは・・・お人形がいっぱいで気持ち悪いし〜」と敬遠してたけど、行ってみたらとても良いところだった♪
そして、此処も「ワンコが可愛そうやし〜」と敬遠してたけど・・・
(^^;ゞポリポリ
どっちも役行者繋がりだったんだ!

機会を作って、友ヶ島へも行ってみなくっちゃ♪

でぇ、どんな人かというと・・・
仙人!
一番有名なのが、日本霊異記と言う本に載っている話。
この役行者は金剛山と葛城山に鬼神を使って橋を架けようとしたんだって〜。
その時、葛城の一言主の大神は、自分の容姿が醜いので昼間働くことを嫌がったらしい・・・。
(もしかして・・・夏場だったのかもf^_^; ねこだったら絶対暑い昼間に働くのは嫌だぁぁ!)
それを役行者は「アカン!ちゃんと昼も夜も働け!!」と怒ったとか・・・
(人使いと言うか神と鬼使いが荒いよね〜!)
でも、その一言主さん・・・神様のくせに結構陰険で・・・自分でじゃなくて人に憑いて役行者の悪口・・・と言うかあること無いこと・・・を時の帝にチクっちゃったわけ!
それで、罪人として捕まえられるんだけど・・・まぁ仙人ですから、一筋縄で掴まるような人じゃない。
役人の方も最後には、母親を捕まえて「出てこないと母親を殺すぞ〜
(▼▼メ)」と言う汚〜い手に出た!
まぁ、役行者も仙人ではあるけど人の子・・・母を助けるために自らお縄になって、伊豆大島に島流しになったわけ。

でも、そのままじっとしていては仙人が廃る!!

昼は伊豆大島にいて、夜は富士山まで海の上を歩いて行って修行したとか
f^_^;
2年ほどで、島流しを許されて帰ってきたんだけど、その後箕面の天井ヶ岳から天に昇ったとも、唐に渡ったとも言われています。

まだ空海が密教を唐から持ってくる前・・・原始的な仏教(雑密)と神道を掛け合わせた形で、修験道を作った偉人であります「

何時も、上の写真のように前鬼、後鬼を従え「神変大菩薩」と呼ばれて祀られています♪




でぇ、やっと瀧〜
\(~o~)/






何となく、涼しく感じていただけたでしょうか?

実は、冒頭にも書いたように、ねこは結構滝好き
(^_^)v
今までで一番気持ちよかった瀧は、出雲の須佐の近くにある八重滝の「裏見の滝」。
滝の裏側まで入って行けて、水のカーテンを見られるんだ〜。
あれは最高に気持ちよかった〜♪
有名な滝みたいに観光地化してないから、人なんて誰も来ないしね〜。

でも・・・滝は好きだけど、滝行をしたいなんて思ったこと無いですから
(^,^;)

取り敢えず、今回はこんなところで
m(_ _)m
結構参道沿いには、もっともっと沢山のお堂もあったし、全然ご紹介しきれていません。

帰ってきてから調べたところによると、こちらの寺宝の中に、素敵
(☆,☆)キャーな劔があったらしいし!!
涼しくなったら、一度拝見しに行きたいな〜と思っています♪

なかなか行けなかったけど、行ってみたらかなりお気に入りです
(*^_^*)

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